訪日外国人グループを静岡市観光サイクルツーリングにご案内!
SHIZUOKA CITY観光サイクルツアー
株式会社ローカルトラベルパートナーズ様からのご依頼で、ラグビーワールドカップ2019でラグビー観戦にお越しのイギリス・アメリカ他(国は違うようだ)サイクリストグループを11名様お迎えしての静岡市観光サイクルツアーの引率ガイドを行いました。弊社はスポーツアクティビティーを使用した、このようなツーリズムを旅行会社・宿泊施設様と連携して行う観光商品を、この静岡市で根付かせて行きたいと準備しております。今回は前回のドイツ人ご家族のサイクルツアーに次いで二回目の訪日外国人に対応したツアーです。
今までは静岡市民や近隣の市町村の方々を相手にサイクルツアーを組んできましたが、今後は静岡市外からのお客様を取り込んで行きます。
静岡市の前浜(しずまえ地区)からスタート!
静岡市の用宗(もちむね)駅がPick Upポイントです。
みなさん、背が高い方ばかりで、ガイドする我々は隠れちゃいそうでした(汗)
クロスバイクは、あらかじめ用宗駅に軽トラックで搬入済み。タイヤの空気圧やブレーキ・サドル・ギアチェックなど、事前に整備点検を済ませてあります。補給水とヘルメットをセッティングして準備万端です。あとはお客様に合わせてサドル調整を行います。
JR用宗駅をスタートして、400mで海岸道路に到着です。駿河湾が目の前に一望できます。この日はあいにくの曇り空で、海岸は台風接近により高波でした。海岸に降りることはできません。
用宗海岸を海岸線を眺めながら西進すると程なく、景勝地の大崩海岸に到着します。ここは海から切り立つ断崖が一気にそそり立ち、隣の焼津市との市境のある花沢山が形成されており、ダイナミックな海岸線が続く地形が見れる場所です。この場所からは天気が良いと、世界遺産の富士山が海上橋越しに見る事ができるポイントです。台風のうねりが凄く迫力がありましたが、普段の静かな海も見せてあげたかったです。
用宗地区はリゾート化構想が民間企業の投資で進められており、古民家をリノベーションした宿泊施設や、港に隣接した温泉施設などが、昔ながらの良い風景を残しつつ開発されております。そんな用宗地区の細い路地を通ったり、小さな河川沿いにある梅園をまじかに眺めながらクロスバイクを進めます。
海岸沿いを離れて、稲穂がこうべを垂れる田んぼの風景を通り、万葉時代の古道では日本の歴史的文化財「おじぞうさん」が祀られているお堂も見学します。日本の山里の風景が海岸沿いから近いところに広がるのも山が近いこの地域の特徴です。所々で英語で簡単なガイドをしながら巡ります。
東海道に向かい丸子側沿いにある「太平洋岸自転車道」を野鳥やコスモスを眺めながらポタリングします。途中で令和天皇の御即位を祝う谷津神社に立ち寄りました。ここには静岡市の天然記念物である樹齢一千年を超えるとされる大きなクスノキが御神木として祀られており、みなさん興味深々でした。
ガイドしながら、途中にある静岡の食文化である「とろろ汁」を食べさせてくれる、『東海道丸子宿 とろろ汁元祖丁子屋』さんの14代目に連絡すると、茅葺屋根のお店を見学させてくださるとの事。普段からイベントや地域活性化での連携を取っているので、食事の利用がなくても好意的に協力する連携体制が取れるのも、地域を静岡市外からくるお客様を「おもてなし」するという共通認識を持って話し合いを普段から行っている積み重ねの賜物です。(丁子屋さんでのお食事付きのサイクリングイベントも開催しております)
14代目の柴山さんと奥様が浮世絵や1596年から400年余年あまり東海道丸子宿で営まれて来たお店の紹介を店内にある歴史資料館で英語で説明してくださいました。丁子屋さんありがとうございました。
丁子屋さんを出発して、東海道を宇津ノ谷峠に向けて緩やかな坂道を走ります。次の目的地宇津ノ谷の宿場町に到着です。
ここは、静岡市と焼津市の岡部宿との間にある東海道の宿場町でした。昔ながらの趣のある坂道沿いの集落を登って行きます。峠の一番上にある「明治のトンネル」を目指しますが、急坂です(汗)しかし歩いて自転車を押す方は少なく、さすが普段から自転車を趣味とするサイクリストのグループです!私は歩きました(汗)
旧東海道にある日本初の有料トンネルで、1997年には現役トンネルとして日本初の国の登録有形文化財にも指定されております。全長203m、幅4.0m、高さ3.9mで赤レンガの重みのある内壁とトンネル内を優しく照らす灯りの中を進みます。
因みに、この宇津ノ谷峠には明治、大正、昭和、平成と、4つの時代の異なるトンネルが作られており、現存し通行可能となっております。そんな話をしながらサイクリングを進めて行きます。
宇津ノ谷峠を後にして、東海道を駿府宿を目指して走ります。途中は国道1号線なので現代に引き戻されながらのポタリングですが、安倍川橋を渡り葵区に入ります。
安倍川橋を渡り、安倍川の先に見える静岡市の山々(オクシズ地区)を眺めながら土手沿いに走ります。街中を目指して、昔の安倍川の一部が今川時代の駿府城下町に流れ込んでこない様に土手が築かれていたという土手通りを通りを走ります。ここは路側に自転車用のレーンが青色に塗られているので、道幅はそんなに広くはないが、自転車は通りやすいです。
土手通りを走り、浅間神社通りに到着します。商店街をゆっくり走ると途中で、イベントなどでお世話になっている、しずおかおでんの老舗の「おでんのおがわ」のまきちゃんにお会いしました(ローカル話しですいません、、)海外からのお客様をサイクリングしていると言ったら驚いておりました(笑)本当はおがわさんでおでんを食べて頂きたかったです。
静岡浅間神社に到着です。
静岡浅間神社の境内は広く、静岡市街地に隣接する賤機山の麓にある神社はいつ来ても空気が凛としていて気持ちが引き締まります。海外からのお客様がどの様に感じたのかは聞くことはできませんでしたが、興味深く境内を見学されておりました。
ここまで、集合しての記念撮影を撮って来ましたが、実際のところ皆さんはいちいち集合して写真を撮るのは苦手との事でした。日本人は記念にと必ずの様にとりますが、サイクリングツアーというアクティビティーの中ではあまり好まれない様です。勉強になりました。(でも皆さん笑顔で撮影には応じて頂きました)
浅間神社をゆっくりと見学してから、駿府城公園に向かいます。公園内を周る頃には13時を過ぎておりましたので、さすがにお腹が空いたんじゃないかとしずおかおでんをお勧めしたところ、食べると云うこととで、夫々に気になるおでんの具を食べて頂きました。(ランチのリクエストは無いツアーでした)中には公園のベンチに座りのんびり公園内の風景を楽しむ姿も見られました。
雨がパラパラとして来ましたので、そそろろゴールの静岡駅を目指します。静岡市街地の繁華街を自転車を押して歩きながら静岡駅北口に到着です。お疲れ様でした!!
最後は全員と握手でご挨拶しました、「ボスのガイドは良かったよ!ありがとう」の様な事を言ってくださる方もいて無事に催行できて、ほっとすると同時に感激しました。お別れのとは、近くに待機させてあった軽トラックにクロスバイクを積んでスタート地点の用宗に帰りました。
この様な海外からのお客様を自転車でご案内するツアーは株式会社ローカルトラベルの石垣社長の所では少人数のご家族では対応されており、茶畑ツアーなども行っております。弊社は旅行会社のの提携により、訪日外国人に対応した静岡市内を巡るサイクリングコースの提案を多数ご提案させて頂いております。最優先は安全、そして肌で感じる静岡の魅力を歴史的資産、独自の食文化、農水産物などを絡めたサイクリングツアーを催行して行きます。
旅行会社、宿泊施設と連携したスポーツアクティビティーツーリズム商品の構築
今後はクロスバイクのみならず、駿府城公園でのお掘りSUP・海での富士山を見ながらのSUPやノルディックでの町歩きといったコンテンツを旅行会社様宿泊施設様と一緒に連携しながら静岡市スポーツアクティビティーツーリズムを進めて参ります。(荒天時における代替え対応策も踏まえながら)